良品計画の株価はなぜ下落した?2026年の今後の見通しと「買い時」

良品計画の株価はなぜ下落した?2026年の今後の見通しと「買い時」

2026年1月13日

「無印良品」を展開する良品計画(7453.T)の株価が元気ありません。

2025年8月には3,786円の高値を付けましたが、2026年1月現在は2,800円台まで調整しています(約25%の下落)。

投資家の皆さんが気になるのは

「この下落はどこまで続くのか?」

「構造的な問題なのか、一時的なものなのか?」

という点でしょう。

結論から言うと、今回の下落は「一時的な悪材料が重なった結果」であり、長期的には「絶好の押し目買いチャンス」である可能性が高いと分析しています。

本記事では、15,000語に及ぶ詳細レポートをもとに、株価下落の本当の理由と、2026年の回復シナリオを分かりやすく解説します。

良品計画の株価が急落した3つの理由

株価が下がった背景には、単なる業績不振ではない「複合的な要因」がありました。

1. アスクルへのサイバー攻撃による「EC停止」の衝撃

今回の一番の引き金(トリガー)は、間違いなく「アスクル・ショック」です。

  • 何が起きた?: 2025年10月、物流委託先のアスクルがランサムウェア攻撃を受けました。
  • 影響は?: 「無印良品ネットストア」が1ヶ月以上にわたり受注・出荷停止に追い込まれました。
  • 損失規模: 11月の国内直営既存店売上は前年同月比13.7%減。会社発表によると、この減少のほぼ全てがEC停止によるものです。

書き入れ時である「ブラックフライデー」や「年末商戦」の準備期間に販売機会を失ったことは、短期的な業績に大打撃を与えました。

2. 記録的な「暖冬」による冬物衣料の苦戦

人災に続いて襲ったのが、天災とも言える「記録的暖冬」です。

2025年12月は全国的に気温が高く、アパレル業界全体にとって厳しい冬となりました。

  • 売れなかったもの: コート、ダウン、ウール製品などの単価が高い重衣料。
  • データ: 12月の「衣服・雑貨」売上は前年比93.3%と低迷。

「寒くないからコートはいらない」という消費者の心理が働き、利益率の高い冬物が売れ残る「在庫リスク」への懸念が株価を押し下げています。

3. 市場全体の「リスクオフ」ムード

3つ目は外部環境です。2025年末から2026年初頭にかけて、株式市場全体が不安定になっています。

特に、良品計画のような「成長株(グロース株)」でPER(株価収益率)が高めの銘柄は、市場の心理が悪化すると売られやすい傾向にあります。

それでも良品計画が「買い」である決定的な理由

悪いニュースばかりではありません。実は、市場があまり注目していない「強烈なポジティブ材料」があります。それが中国市場です。

中国市場での「一人勝ち」状態

「中国経済は減速しているのでは?」と思うかもしれませんが、良品計画はその逆風を味方につけています。

  • 現地のトレンド: 中国では今、高級ブランドよりもコスパの良い商品を求める「平替(ピンティ)」という節約志向がブームです。
  • MUJIの立ち位置: 現地開発商品を増やし価格を適正化したことで、「賢い消費の象徴」として若者に支持されています。
  • 驚異の数字: 日本が苦戦した2025年11月、中国の既存店・オンライン売上は前年比16.3%増を記録しました。
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今や中国事業は、日本の約2倍近い利益率(営業利益率19.3%)を叩き出す「ドル箱」に成長しています。

プロの投資家はどう見ている?

実は、株価が下がっている裏で、賢い動きを見せている投資家もいます。

米国の運用会社キャピタル・リサーチなどは、2025年末に保有比率を引き上げました。これは「今の株価は安すぎる」と判断している証拠と言えるでしょう。

アナリストの平均目標株価も3,668円となっており、現在の2,800円台からは約30%の上昇余地があると見られています。

2026年の株価予想シナリオ

では、今後の株価はどう動くのでしょうか? 1月14日の決算発表を起点とした3つのシナリオを予想します。

シナリオA:急回復(確率40%)

  • 展開: 決算で中国事業の大幅増益が確認され、国内ECの完全復旧が示される。
  • 株価: 悪材料出尽くしで買い戻しが殺到。春頃までに3,300円〜3,500円へ復帰。

シナリオB:横ばい(確率40%)

  • 展開: 決算は無難に通過するが、暖冬による在庫処分の懸念が残る。
  • 株価: 2,800円〜3,000円のレンジで行ったり来たり。次の春物商戦の結果待ち。

シナリオC:もう一段安(確率20%)

  • 展開: 暖冬の影響が想定以上に大きく、業績予想の下方修正が出る。
  • 株価: 一時的に2,500円〜2,600円まで下落。しかし、そこは長期的な「絶好の底値」となるでしょう。

まとめ:今はピンチか、チャンスか?

良品計画の株価下落は、「ECトラブル」と「暖冬」という一時的な要因によるものです。

ブランドそのものの価値が毀損したわけではなく、むしろ稼ぎ頭の中国事業は絶好調です。

  • 短期投資家: 決算発表後の値動きを確認してから入るのが無難。
  • 中長期投資家: 3,000円割れの現在は、バーゲンセール状態と言えるかもしれません。

「人の行く裏に道あり花の山」。市場が悲観している今こそ、冷静に企業価値を見極めるチャンスではないでしょうか。

免責事項: 本記事は情報の提供のみを目的としており、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身でお願いいたします。

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