【7280】ミツバ連日ストップ高の真相!脱レアアース「窒化鉄磁石」の将来性と株価見通し【徹底解説】

【7280】ミツバ連日ストップ高の真相!脱レアアース「窒化鉄磁石」の将来性と株価見通し【徹底解説】

2026年1月27日

自動車電装品メーカーの株式会社ミツバ(7280)の株価が、歴史的な急騰を見せています。

2026年1月19日から連日でストップ高となり、市場の注目を一心に集めています。

きっかけはテレビ番組での紹介でしたが、投資家が熱狂している本質的な理由は、単なるメディア露出ではありません。背景には「中国によるレアアース輸出規制」という地政学リスクと、それを解決する「革命的な新技術」の存在があります。

本記事では、ミツバの株価がなぜこれほどまでに買われているのか、その材料となった「窒化鉄磁石」の凄さと、今後の投資判断に必要な情報を分かりやすく解説します。

何が起きたのか?連日ストップ高の市場動向

2026年1月下旬、ミツバの株価は異例の動きを見せました。

  • 1月19日:前日比+300円(+26.0%)の1,454円でストップ高(比例配分)
  • 1月20日:前日比+300円(+20.6%)の1,754円でストップ高(買い気配のまま終了)

きっかけは「テレビ番組」での特集

直接的なトリガーとなったのは、1月17日(土)に放送された情報番組『ブレイクスルー』およびニュース番組です。

番組内では、ミツバが取り組む「レアアースを使わないモーター開発」が特集されました。これが「日本の経済安全保障を支える重要技術」として認知され、週明けの市場で買い注文が殺到する事態となりました。

なぜ「今」注目されるのか?深刻化する「レアアース危機」

株価急騰の背景には、2025年から深刻化している「レアアース(希土類)問題」があります。

中国による輸出規制の強化

EV(電気自動車)のモーターに使われる「ネオジム磁石」には、ネオジムやジスプロシウムといったレアアースが不可欠です。しかし、これらの生産・精錬は中国が圧倒的なシェアを握っています。

2025年、中国政府は「国家安全保障」を理由に、これらの重要鉱物の輸出管理を厳格化しました。これにより、欧米や日本の自動車メーカーは「いつ磁石が入らなくなるか分からない」という強烈な供給リスクにさらされています。

ミツバが「リスクヘッジ」の対象に

この状況下で、ミツバの「レアアースを一切使わない技術」は、単なるコストダウン技術ではなく、「自動車産業のサプライチェーンを守る盾(シールド)」として再評価(リ・レーティング)されたのです。

世界を変える技術「窒化鉄磁石(Fe16N2)」とは?

今回、投資家が最も期待を寄せているのが、ミツバが実用化フェーズに進めている「強磁性窒化鉄(Fe16N2)」です。専門的な用語ですが、ポイントは以下の3点です。

① 既存の「ネオジム磁石」を超える性能

理論上の磁力(飽和磁束密度)は、現在最強とされるネオジム磁石の約1.8倍に達します。これにより、モーターのさらなる小型化・高出力化が可能になります。

② 原料は「鉄」と「窒素」だけ

原料は地球上にありふれている「鉄」と「窒素」です。

  • 地政学リスクゼロ:中国に依存する必要がありません。
  • 資源枯渇リスクゼロ:安価で安定調達が可能です。

③ オープンイノベーションでの実用化

この素材は「熱に弱い」という弱点があり、長年「幻の磁石」と呼ばれていました。しかし、ミツバは以下の企業と連携することで、車載モーターへの実装に道筋をつけました。

  • Future Materialz:高品質な粉末の合成
  • 三恵技研工業:磁石への成形加工
  • ミツバ:モーターへの実装・評価

この3社の連携により、「夢の素材」が「製品」になりつつある点が、今回の評価につながっています。

すでに始まっている「脱レアアース」の実績

ミツバの強みは、夢物語だけでなく「今の実績」もある点です。

フェライト磁石への置き換え(フェーズ1)

ミツバはすでに、ワイパー用モーターなどで「フェライト磁石(安価な磁石)」への置き換えを進めています。通常、フェライト磁石は磁力が弱いですが、ミツバは設計技術でカバーし、ネオジム磁石と同等の性能を出すことに成功しています。

インド市場との相性が抜群

ミツバは成長戦略として「インド市場」を重視しています。コスト意識が高いインドのEV市場において、高価なレアアースを使わない安価なモーターは最強の武器になります。

今後の株価見通しと投資家が注意すべき点

短期的には過熱感も

連日のストップ高により、テクニカル的には過熱感があります。短期的な乱高下には注意が必要です。

中長期的な「監視ポイント」

今回の急騰を一過性の祭りで終わらせないためには、以下のニュースが出るかが鍵となります。

  1. 大手自動車メーカーへの採用決定:ホンダや日産などのEVに正式採用されるか。
  2. 耐久性データの公開:熱や経年劣化への耐性が証明されるか。
  3. 海外競合との競争:米国のNiron Magneticsなども同様の技術を開発中です。

まとめ:ミツバは「国策銘柄」へ脱皮できるか

今回の株価急騰は、ミツバが単なる「自動車部品メーカー」から、「経済安全保障(エコノミック・ステイトクラフト)を担うディープテック企業」へと変貌する転換点かもしれません。

レアアースフリー技術は、日本が資源を持たずに世界と戦うための切り札です。「脱中国依存」が叫ばれる現代において、ミツバの技術は極めて高い戦略的価値を持っています。今後のリリースや決算発表から目が離せません。

よくある質問(FAQ)

Q1: ミツバの株価が急に上がったのはなぜですか?

A: 2026年1月17日のテレビ番組で「脱レアアース技術(窒化鉄磁石など)」が特集されたことが直接のきっかけです。中国のレアアース輸出規制に対する解決策として市場の期待が集まりました。

Q2: 窒化鉄磁石の何がすごいの?

A: 現在主流のネオジム磁石よりも理論上の磁力が強く、原料が安価な「鉄」と「窒素」のみである点です。資源リスクがなく、低コスト化が可能になります。

Q3: 今から買っても間に合いますか?

A: 投資判断は自己責任ですが、連日ストップ高で過熱感があります。実用化のニュースや決算など、裏付けとなる材料を確認しながら慎重に判断することをお勧めします。

本記事は情報の提供を目的としており、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資は自己責任で行ってください。

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