ファーストリテイリング株価64,000円へ!強気レーティング継続の理由と今後の展望【2026年最新】

ファーストリテイリング株価64,000円へ!強気レーティング継続の理由と今後の展望【2026年最新】

2026年1月14日

2026年1月、ファーストリテイリング(9983.T) の株価見通しに大きな動きがありました。

2026年8月期第1四半期(Q1)の好決算を受け、ゴールドマン・サックスを含む主要証券会社が投資判断を「強気(Buy)」に据え置き、目標株価を64,000円へと引き上げました。

「ユニクロはもう成長の限界ではないか?」

そんな市場の懸念を払拭し、「グローバル・スーパーブランド」へと進化を遂げた同社の強さについて、最新レポートをもとに解説します。

なぜ目標株価64,000円なのか?3つの決定的な理由

今回の目標株価引き上げ(リレーティング)の背景には、単なる一時的な増益ではない、構造的な「稼ぐ力」の変化があります。主な理由は以下の3点です。

1. 欧米事業が「稼ぎ頭」に急成長

かつては先行投資の負担が重かった北米・欧州事業が、完全に収益の柱となりました。

  • 北米・欧州の成長: ブランド認知の向上と主要都市への出店戦略が成功。
  • 実績: 海外ユニクロ事業全体で、売上収益20.3%増、事業利益38.0%増という驚異的な伸びを記録しました。

2. インフレに負けない「値上げ力」

原材料費や人件費の高騰が続くインフレ環境下でも、ファーストリテイリングは利益率を改善しています。

  • 利益率改善: 売上総利益率(粗利率)は55.2%へ向上(前年同期比+0.7ポイント)。
  • LifeWearの強さ: 「使い捨てのファストファッション」ではなく「質の高い普段着」という価値が認められ、価格転嫁しても顧客が離れていないことが証明されました。

3. 中国市場の底打ちと進化

懸念されていた中国市場(グレーターチャイナ)でも、Q1は増収・2桁増益を達成しました。一律な大量出店から、地域ごとの需要に合わせた「個店経営」へのシフトが成果を上げています。

証券各社のアナリスト評価・レーティング一覧

決算発表後の主要証券会社の動きは以下の通りです。コンセンサス予想を大きく上回る強気の評価が並んでいます。

証券会社投資判断旧目標株価新目標株価
米系大手証券 A強気 (Buy)60,000円64,000円
米系大手証券 B買い (Buy)62,000円66,000円
ゴールドマン・サックス買い (Buy)60,000円64,000円
UBS証券買い (Buy)57,500円62,200円

市場の平均的な目標株価が5万円台後半だったところから、一気に6万円台中盤へと期待値がシフトしています。

2026年8月期 第1四半期決算のハイライト

今回の評価の根拠となったQ1(2025年9月〜11月)の業績を振り返ります。

  • 売上収益:1兆0277億円(前年同期比 +14.8%)
    • たった一つの四半期で売上1兆円の大台を突破しました。
  • 営業利益:2109億円(前年同期比 +33.9%)
    • 売上の伸び以上に利益が伸びる「筋肉質な体質」になっています。
  • 営業利益率:20.5%
    • 小売業としては極めて高い収益性です。

好調の要因:ダブルの追い風

  1. 粗利率の改善: 値引き販売を抑制し、プロパー(定価)での消化が進みました。
  2. 販管費率の低下: セルフレジ導入や物流効率化(有明プロジェクト)により、売上規模拡大に伴うコスト削減効果(レバレッジ)が効いています。

地域別・事業別の今後の展望

🌍 海外ユニクロ(成長エンジン)

  • 北米: 売上30%増。Z世代を中心に「賢い消費」の象徴として定着。
  • 欧州: 売上34%増。パリやロンドンに加え、フランクフルトやワルシャワなど新規市場も開拓中。
  • アジア: 東南アジア、インド、豪州も「ネクスト・チャイナ」として2桁成長を継続。

🇯🇵 国内ユニクロ(安定収益基盤)

  • インバウンド需要が引き続き旺盛です。
  • 懸念点: 2025年12月の記録的な暖冬により、直近の既存店売上はマイナスとなりました。しかし、通年商品(エアリズム等)の強化や在庫コントロールでカバーを図っています。

👗 GU(ジーユー)

  • ニューヨークへの旗艦店出店など、本格的なグローバル化が始動。
  • トレンド商品のヒット不足という課題はあるものの、在庫管理の徹底で増益を確保しています。

今後の株価見通しと投資戦略

通期業績の上方修正

会社側は通期の業績予想を以下の通り上方修正しています。

  • 売上収益: 3兆8,000億円
  • 営業利益: 6,500億円
  • 年間配当: 540円(増配)

投資判断のポイント

現在のPER(株価収益率)は40倍台と、一般的なアパレル企業と比較すると割高に見えます。しかし、以下の理由から市場はこのプレミアムを許容しています。

  1. 成長の希少性: 巨大企業でありながら2桁成長を続けている。
  2. 安全資産としての側面: 財務が盤石で、不況にも強い。
  3. 為替メリット: 海外売上比率が高く、円安が利益を押し上げる構造(円高でも現地通貨建ての成長は続く)。

リスク要因

  • 気候変動: 暖冬による冬物販売の不振。
  • 地政学リスク: 中国市場の動向やサプライチェーンの問題。

まとめ

目標株価64,000円への引き上げは、ファーストリテイリングが日本の一企業から「世界のインフラ企業」へと脱皮したことを評価したものです。

短期的には暖冬の影響で株価が調整する場面(押し目)があるかもしれませんが、中長期的な成長ストーリーは崩れておらず、引き続き注目の銘柄と言えるでしょう。

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