【2025年最新】三井化学が「DOE 4%」へ!配当方針変更と株価への影響を徹底解説

【2025年最新】三井化学が「DOE 4%」へ!配当方針変更と株価への影響を徹底解説

2025年11月28日

2025年11月26日、総合化学メーカー大手の三井化学(4183)が経営概況説明会を行い、投資家にとって非常にインパクトのある発表を行いました。

その核心は、「DOE(株主資本配当率)4%視野」という、従来よりも一段高い株主還元目標へのシフトです。さらに、100億円規模の自社株買いや株式分割も同時に発表されました。

「なぜ今、三井化学が買いなのか?」

「DOE 4%になると配当はどうなる?」

本記事では、11月26日に発表された重要情報を、個人投資家の視点で分かりやすく解説します。

衝撃の「DOE 4%視野」宣言!従来となにが違う?

そもそもDOE(株主資本配当率)とは?

化学セクターなどの市況によって業績が大きく変動する銘柄では、純利益の何%を配当するかという「配当性向」だけを見ていると、業績悪化時に減配(配当が減る)リスクが高まります。

そこで三井化学が採用しているのがDOE(株主資本配当率)です。

これは「積み上がっている自己資本(株主資本)に対して何%配当するか」という指標のため、単年度の利益が落ち込んでも配当が減りにくい(安定配当)という特徴があります。

「3.0%」から「4%」への引き上げが意味すること

これまで三井化学は「DOE 3.0%以上」を目標としていました。しかし今回、「DOE 4%の範囲を視野に入れる」と明言しました。

これは単なる目標数値の変更以上の意味を持ちます。

  • 経営陣の自信: 利益変動の激しい基礎化学品事業から脱却し、安定して稼げる体質に変わりつつあることの表れです。
  • ROE向上へのコミットメント: DOE 4%を達成するには、ROE(自己資本利益率)も高く維持する必要があります。つまり、「もっと効率よく稼ぐ会社になる」という宣言でもあります。

※11/27日時点

株主還元強化:自社株買いと株式分割のダブルパンチ

配当政策の変更だけでなく、株価に直接ポジティブな影響を与える2つの施策も発表されました。

① 上限100億円の自社株買い

  • 規模: 最大100億円(または320万株)
  • 期間: 2025年11月25日〜2026年2月28日
  • 狙い: 市場に出回る株数を減らすことで、1株あたりの価値(EPS)を高めます。特にPBR(株価純資産倍率)が1倍を割れる局面での実施は、「今の株価は安すぎる」という会社側からの強いメッセージです。

② 新NISA対応?「1株→2株」の株式分割

  • 効力発生日: 2026年1月1日
  • 内容: 現在の1株が2株に分割されます。
  • メリット: 株価が半分になり買いやすくなるため、新NISAなどを利用する個人投資家の参入が増え、株価の底堅さにつながることが期待されます。

【重要】配当金はどうなる?

2025年度の期末配当予想は、分割後ベースで1株当たり75円となりました。これは分割前で考えると150円に相当し、実質的な増配基調を維持しています。

なぜ今?背景にある「構造改革」と「業績の明暗」

三井化学がこれほど強気な還元策を打ち出した背景には、背に腹は代えられない事情と、確かな希望の両方があります。

苦戦する「基礎・グリーンマテリアル」

ナフサ価格の乱高下や中国企業の増産による供給過剰により、エチレンなどの基礎化学品事業(B&GM)は営業赤字に苦しんでいます(2025年度上期実績)。

会社側は、この事業を分社化し、他社(出光興産や三菱ケミカル、旭化成など)と連携してリストラ・合理化を進める「アセットライト戦略」を加速させています。

稼ぎ頭「スペシャリティ事業」の成長

一方で、以下の事業は非常に好調です。

  • ライフ&ヘルスケア: メガネレンズ材料など
  • ICT: 半導体関連部材
  • モビリティ: 自動車向け高機能樹脂

これら「スペシャリティ事業」がしっかりと利益を出しているからこそ、基礎化学品の不振をカバーし、今回の増配・還元強化に踏み切ることができたのです。

まとめ:三井化学は「買い」か?

今回の発表をまとめると、三井化学は**「市況に左右される会社」から「安定して高配当を出せるグローバル企業」への脱皮**を急いでいます。

項目発表のポイント投資家への影響
配当方針DOE 3.0% → 4%視野長期保有での安心感が大幅アップ
自社株買い100億円規模短期的な株価上昇要因
株式分割1:2購入ハードルが下がり、流動性向上

短期的には自社株買いや分割が好感されやすいでしょう。中長期的には、「赤字の基礎化学品事業を切り離せるか(分社化の進捗)」と「スペシャリティ事業がさらに伸びるか」がカギとなります。

PBR 1倍割れの水準にある今、経営陣が本気で株価対策(資本政策)に乗り出したことは、投資家にとって非常にポジティブなサインと言えそうです。

※本記事は2025年11月26日時点の発表資料および公開情報に基づき作成しています。投資の最終決定はご自身の判断で行ってください。

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