【2025年9月IPO】オリオンビールが遂に上場!株価予想と驚異の配当利回り。買うべきかを徹底解説!

【2025年9月IPO】オリオンビールが遂に上場!株価予想と驚異の配当利回り。買うべきかを徹底解説!

2025年8月31日

沖縄のソウルドリンク、あの「オリオンビール」が2025年9月25日、東京証券取引所プライム市場に新規上場(IPO)します!

「いつかは上場するのでは?」と噂されていましたが、ついにこの時が来ました。沖縄県に本社を置く製造業としては初の上場となり、大きな注目を集めています。

この記事では、オリオンビールのIPOについて、投資家目線で「買うべきか?」を判断できるよう、以下のポイントを分かりやすく解説します。

  • オリオンビールのIPO基本情報とスケジュール
  • どんな会社なの?事業の強みと特徴
  • 投資家にとっての魅力(買い材料)
  • 知っておくべき懸念点(リスク)
  • 気になる初値予想と今後の株価

特に、予想配当利回り5%超えという点は、今の低金利時代において非常に魅力的です。ぜひ最後までチェックしてみてください!

オリオンビールIPOの基本情報(スケジュールと主幹事)

まずは、今回のIPOの基本的な情報をおさえておきましょう。

項目詳細
会社名オリオンビール株式会社
銘柄コード409A
上場市場東京証券取引所 プライム市場
上場日2025年9月25日(水)
ブックビルディング期間2025年9月9日(火)~9月12日(金)
想定発行価格770円
申込単位100株(最低投資金額:約77,000円)
公開規模約191.9億円(大型案件)
主幹事証券野村證券

SBI証券や楽天証券といったネット証券でも取り扱いがあるため、多くの人が参加しやすいIPOとなっています。

オリオンビールってどんな会社?3つの強み

「オリオンビール」と聞けば、多くの人が沖縄の青い空の下で飲むビールを思い浮かべるでしょう。しかし、企業としての実力はどうなのでしょうか?その強みを3つのポイントで見ていきましょう。

1. 沖縄県内シェア約5割!圧倒的なブランド力

オリオンビールは、アサヒやキリンといった巨大メーカーに次ぐ国内シェア第5位ですが、その本拠地・沖縄県では約5割という圧倒的なシェアを誇ります。

もはや単なるビールではなく、「沖縄の文化」として県民に深く愛されています。この強力な地盤が、安定した収益を生み出す最大の源泉です。

2. 「ビール事業」と「観光・ホテル事業」の二本柱

オリオンビールの事業は、ビールやチューハイを製造・販売する**「酒類事業」だけではありません。リゾートホテル(オリオンホテル モトブリゾート&スパ)などを運営する「観光・ホテル事業」**も大きな柱です。

2025年に開業した沖縄北部の大型テーマパーク「ジャングリア沖縄」にも深く関わっており、沖縄の観光業が盛り上がれば、ビールも売れ、ホテルも潤うという強力なシナジー効果が期待できます。

3. アサヒビールとの強力なパートナーシップ

2002年から続くアサヒビールとの提携も重要なポイントです。

  • 沖縄県内:オリオンが「アサヒスーパードライ」を製造・販売
  • 沖縄県外:アサヒが「オリオンビール」を販売

この関係により、オリオンは全国に販売網を広げることができ、アサヒは沖縄での地盤を固めることができます。お互いにとってメリットの大きい、強力なタッグです。

オリオンビールIPOの3つの魅力(買い材料)

では、投資対象としてオリオンビールはどうなのでしょうか?特に注目したい3つの魅力をご紹介します。

魅力①:驚異の予想配当利回り「5.19%」

最大の魅力は、なんといっても株主還元の高さです。

想定価格770円に対し、2026年3月期の予想配当は1株あたり40円。これをもとに計算すると、予想配当利回りはなんと5.19%にも達します。

「配当性向50%」という高い目標も掲げており、安定したインカムゲインを狙う投資家にとっては見逃せない水準です。

魅力②:株主優待制度も!

1,000株(約77万円)以上の保有で、オリオンビール製品詰め合わせなどがもらえる株主優待制度も発表されています。ビール好きにはたまらない内容で、長期保有のインセンティブになりますね。

魅力③:PER9.5倍の「割安」な株価設定

企業の収益力に対して株価が割安か割高かを示す指標「PER」。オリオンビールの予想PERは9.5倍と、競合のビール大手(11倍~14倍程度)と比較して割安な水準です。

高い収益性を持ちながら株価が割安ということは、投資妙味があると言えるでしょう。

注意すべき3つの懸念点(リスク)

もちろん、投資にリスクはつきものです。オリオンビールIPOで注意すべき点も確認しておきましょう。

懸念点①:ファンドの「出口案件」であること

今回のIPOは、会社の成長資金を集める「公募」がなく、すべて既存株主(投資ファンドなど)が株を売却する「売出し」です。これは、ファンドが利益を確定させるための「出口(EXIT)案件」と呼ばれます。

上場後もファンドの保有株が残るため、将来的な追加売却が株価の重しになる可能性(オーバーハング懸念)があります。

懸念点②:沖縄経済への高い依存度

盤石な地元基盤は強みである一方、収益の大部分を沖縄に依存しているため、大規模な自然災害や観光客の急減など、沖縄経済がダメージを受けると業績に直結するリスクがあります。

懸念点③:縮小する国内ビール市場

ご存知の通り、日本のビール市場は人口減少や若者のビール離れにより、縮小傾向にあります。県外や海外でどれだけ成長できるかが、今後の大きな課題となります。

【結論】初値予想と今後の株価は?

初値予想

市場関係者の間では、公開価格(770円)を上回るという見方が大勢です。

  • 予想レンジ:1,000円 ~ 1,300円前後
  • 上昇率:約1.3倍 ~ 1.7倍

知名度の高さや高配当への期待から買いが集まりやすい一方、公開規模が大きく株数が多いため、爆発的な上昇はしにくいかもしれません。それでも、堅調なスタートが期待されています。

長期的な株価展望

上場後の株価は、安定した業績と配当を維持できるかが鍵となります。

5%を超える配当利回りは株価の強力な下支えになるため、大きく値崩れするリスクは低いと考えられます。沖縄観光の成長をうまく取り込み、着実に利益を伸ばしていけるかに注目です。

まとめ:オリオンビールの株はどんな人におすすめ?

最後に、オリオンビールのIPOがどのような投資家に適しているかをまとめます。

  • おすすめな人
    • 高配当が好きで、長期的にインカムゲインを得たい投資家
    • 割安な優良企業に投資したいバリュー投資家
    • オリオンビールや沖縄を応援したいファン
  • あまり向かない人
    • 株価の急成長による大きな値上がり益(キャピタルゲイン)を狙うグロース投資家
    • 短期的なIPOの初値高騰だけを狙う投資家

オリオンビールは、投機的な銘柄ではなく、「沖縄の優良企業に、割安な株価で、高い配当をもらいながら長期的に投資する」というスタイルにぴったりのIPOと言えるでしょう。

興味のある方は、主幹事の野村證券をはじめ、取り扱いのある証券会社からブックビルディングに参加してみてはいかがでしょうか。

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