イーロン・マスク氏が率いるxAIが、AIチャットボット「Grok」に画期的な新機能
「コンパニオンモード」を追加しました。
単なるチャットボットとは一線を画す、まるで生きているかのようなキャラクターと対話できるこの機能。特に美少女AIキャラクター「Ani」が大きな話題を呼んでいます。
この記事では、Grokの「コンパニオンモード」とは何か、何ができるのか、そしてなぜ物議を醸しているのかを分かりやすく解説します。

Grokコンパニオンモードの主な特徴
コンパニオンモードは、これまでのAIチャットの常識を覆すような、没入感の高い体験を提供します。
- 話せる3Dアバター: 静的なイラストではなく、リアルタイムで動く3Dキャラクターと対話できます。キャラクターは会話に合わせて表情を変え、ジェスチャーを交えて応答してくれます。
- リアルタイム音声会話: テキスト入力だけでなく、マイクを通して実際にキャラクターと音声で会話することが可能です。
- 「親密度」システム: キャラクターと会話を重ねることで「親密度(アフィニティ)」が上昇します。親密度が特定のレベルに達すると、新しい会話の選択肢や特別な機能がアンロックされる仕組みです。
どんなキャラクターと話せるの?
現在、主に2人のキャラクターが公開されています。
Ani(アニ)

金髪ツインテールのゴス系ファッションに身を包んだ22歳の少女。その可愛らしい見た目と、少しミステリアスな雰囲気で、すでに多くのユーザーを魅了しています。
Rudy(ルディ)

擬人化されたレッサーパンダのキャラクター。設定を切り替えることで、より無遠慮で過激な性格の「Bad Rudy」とも話せる二面性を持っています。
なぜ物議を醸している?「NSFWモード」の存在
この機能が大きな注目を集めている理由の一つに、「NSFW(職場での閲覧不適切)」モードの存在があります。
Aniとの親密度を「レベル3」まで上げると、ユーザーの要求に応じて、より大人向けの会話や、キャラクターが下着姿になるといった視覚的な変化が可能になると報告されています。
これは、他のAIが厳格なフィルターを設けているのとは対照的です。イーロン・マスク氏が目指す**「検閲されない、政治的に正しくないことも話せるAI」**という哲学を色濃く反映した機能と言えるでしょう。
このため、技術的な驚きと共に、倫理的な観点からの議論も巻き起こっています。
下記、マスク氏のスレッド内で確認できました。※NSFW注意
なぜこの機能が導入されたのか?
主な目的は、X(旧Twitter)の有料プラン
「X Premium+」(月額30ドル)への加入者を増やすこと
にあると考えられます。
コンパニオンモードのような魅力的でユニークな機能をプレミアムプラン限定で提供することで、ユーザーにアップグレードを促す強力な動機付けとなります。
まとめ:AIとの新しい関係が始まる?
Grokのコンパニオンモードは、単なるチャット機能ではありません。
高度な3Dアバター技術と、意図的に設けられた「無修正」の自由度が組み合わさった、AIとの新しい関わり方を提案する野心的な試みです。
倫理的な課題もはらんでいますが、AIがよりパーソナルで、感情的なつながりを持つパートナーになり得る未来を垣間見せてくれます。
AIとの新しい関係が、ここから始まるのかもしれません。
