「成長性が高くて、配当も魅力的な株はないかな?」
そんな銘柄を探している個人投資家の方に、ぜひ注目してほしい企業があります。それが、
東証スタンダード上場の株式会社No.1(証券コード:3562)です。

出典:https://www.number-1.co.jp/
同社は、日本の経済を支える中小企業のIT化をワンストップで支援するユニークな企業。積極的なM&Aと堅実な事業モデルで、いま急成長を遂げています。
この記事では、株式会社No.1がなぜ投資先として魅力的なのか、その事業内容から成長戦略、株主還元まで、分かりやすく徹底解説します。
株式会社No.1ってどんな会社?
株式会社No.1は、一言でいうと「中小企業専門のIT駆け込み寺」のような会社です。
多くの中小企業は、「ITに詳しい人がいない」「何から手をつけていいか分からない」といった悩みを抱えています。No.1は、そんな企業に対して、パソコンやコピー機などのOA機器の販売から、セキュリティ対策、ホームページ制作、経営相談まで、ITに関するあらゆるサービスをワンストップで提供しています。

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強さの秘密は「循環型ビジネスモデル」
No.1の最大の強みは、「循環型ビジネスモデル」にあります。
- 入口(きっかけ): まずは複合機やセキュリティ機器など、オフィスに必須の製品を販売・保守します。
- 関係構築: 定期的なメンテナンスなどを通じて、お客様との信頼関係を築きます。
- 潜在ニーズの掘り起こし: 日々の会話から「業務をもっと効率化したい」「ネットでの集客を強化したい」といった、お客様の新たなニーズを見つけ出します。
- アップセル: 経営コンサルティングやクラウドサービスなど、より付加価値の高いサービスを提案し、契約に繋げます。
このサイクルを回し続けることで、顧客と長期的な関係を築き、安定した収益を生み出しているのです。実際、顧客の約半数が6年以上の長期契約というデータもあり、顧客満足度の高さがうかがえます。
【投資家必見】No.1の3つの成長エンジン
では、なぜNo.1が今後も成長が期待できるのでしょうか。その理由は大きく3つあります。
1. 巨大な市場とDXの波
No.1がターゲットとするのは、日本に約400万社あると言われる中小企業です。この巨大な市場では、
- 人手不足による業務効率化の必要性
- サイバー攻撃への対策
- 電子帳簿保存法などの法改正への対応といった理由から、IT投資(DX)の需要が急速に高まっています。専門のIT部門を持たない中小企業にとって、No.1のような頼れるパートナーの存在価値はますます大きくなっています。
2. 積極的なM&Aによる成長加速
No.1は、M&A(企業の買収)を成長戦略の柱に据えています。
買収の狙い | 具体例 | シナジー効果 |
---|---|---|
顧客基盤の拡大 | 進々堂商光、アイ・ステーション | 買収先の顧客に、No.1の高付加価値サービスをクロスセル |
サービス能力の強化 | コード社、OZ MODE社 | ソフトウェア開発やIT技術力を強化し、より高度な提案を可能に |
この戦略により、顧客数を一気に増やしながら、提供できるサービスの幅も広げ、成長を加速させています。
3. 安定性の高い「ストック収益」への転換
No.1は現在、事業の軸足を、機器販売などの一度きりの「フロー収益」から、コンサルティングや保守契約など、継続的に収益が発生する「ストック収益」へと移しています。
ストック収益のメリット
- 収益が安定的で予測しやすい
- 利益率が高い傾向にある
- 景気の変動を受けにくい
2027年までには、このストック収益の比率を現在の約15%から30%に倍増させる計画です。これが実現すれば、会社の収益性は大きく向上し、市場からの評価(株価)も高まることが期待されます。
財務は健全?株主還元は?
成長性だけでなく、財務の健全性と株主還元の魅力もNo.1の特長です。
- 健全な財務: 自己資本比率は51.2%と高く、財務は非常に安定しています。M&Aを進めるための体力も十分です。
- 魅力的な株主還元: 株主への利益還元にも積極的です。
- 累進配当: 「前の年の配当額を下回らない」ことを約束しており、減配のリスクが低い。
- 連続増配: 2025年2月期で7期連続の増配を予定。
- 高い総合利回り: 配当と株主優待(QUOカード)を合わせた総合利回りは6%を超える水準(※株価により変動)で、インカム投資家にとっても魅力的です。

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注意すべきリスク
もちろん、投資にリスクはつきものです。No.1に投資する上で注意すべき点は以下の通りです。
- M&Aの統合リスク: 買収した企業との連携がうまくいかない可能性。
- 計画未達のリスク: 中期経営計画の目標が達成できない可能性。
- 景気変動リスク: 景気後退の局面では、中小企業のIT投資が鈍化する可能性があります。
まとめ:No.1は長期保有におすすめの優良銘柄
株式会社No.1は、
- 巨大な中小企業市場という成長の舞台
- M&Aとストック収益化による明確な成長戦略
- 累進配当と高い利回りという魅力的な株主還元を兼ね備えた、非常にバランスの取れた企業です。
日本の屋台骨である中小企業のDX化を支援するという社会貢献性の高さも魅力の一つ。短期的な株価の変動に一喜一憂するのではなく、日本の未来を応援する気持ちで長期的に保有したい優良銘柄と言えるでしょう。
※免責事項
本記事は特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。