SpaceXのIPOがついに始動!今週金曜日の抽選とブックビルディング完全ガイド

SpaceXのIPOがついに始動!今週金曜日の抽選とブックビルディング完全ガイド

2026年6月9日

イーロン・マスク氏が率いる宇宙開発企業、SpaceX(スペースX)の新規株式公開(IPO)が目前に迫っています。目標とする資金調達規模は約750億ドル(約12兆円)に達し、過去最大の上場案件として世界中の投資家から熱狂的な注目を集めています。

本記事では、日本国内の主要ネット証券で開始されたブックビルディング(需要申告)への参加方法や、今週金曜日(2026年6月12日)に控える抽選のスケジュール、そして証券会社ごとに異なる注意点を分かりやすく解説します。さらに、SpaceXの巨大な企業価値を支える事業の実態と、投資前に知っておくべきリスクについても深掘りします。

宇宙規模のIPO:SpaceX上場が歴史的である理由

現在、証券取引委員会(SEC)に提出された資料によると、SpaceXのIPOは以下のような条件で見込まれています。

  • ティッカーシンボル: SPCX
  • 1株あたりの公開価格(予定): 135ドル
  • 予想時価総額: 約1.75兆ドル〜2兆ドル

この資金調達規模は、2019年にサウジアラムコが記録した世界記録を大きく塗り替えるものです。この歴史的なIPOは、単なる企業の資金調達にとどまらず、世界のテクノロジー市場や主要な株価指数に甚大な影響を与えると考えられています。

ブックビルディング開始!日本からSpaceX株を買うには?

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通常、米国株のIPOに日本の個人投資家が公開価格で参加する機会は非常に限られています。しかし、今回のSpaceXの上場では、日本国内向けに最大25億ドル(約4,000億円規模)という異例の巨大な枠が割り当てられました。

現在、SBI証券、楽天証券、みずほ証券などの主要証券会社で一斉にブックビルディングの受付が開始されており、スケジュールは今週金曜日の公開価格決定および抽選に向けて急ピッチで進んでいます。

最低購入単位は1株からとなっており、現在の為替レート(1ドル160円換算)で約21,600円から投資が可能です。また、NISAの「成長投資枠」での買い付けにも対応している証券会社が多く、個人投資家にとって魅力的な条件が揃っています。

主要証券会社の抽選スケジュールとルールの違い

各証券会社で申込期限や決済方法、独自のルールが異なるため、ご自身の利用する証券会社の条件を必ず確認してください。

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楽天証券のスケジュールと「自動購入ルール」に注意

  • 申込期間: 2026年6月5日〜6月12日(金)6:00
  • 決済方法: 日本円(円貨決済のみ)

楽天証券を利用する場合、米国株IPO特有の新しい取引ルールに細心の注意が必要です。国内のIPOとは異なり、「抽選に当選した場合、自動的に購入申込が完了し約定する」という自動購入ルールが適用されます。

もし当選後に辞退したい場合は、上場日(6月12日)の12:59までに手動で「購入取消」の手続きを行う必要があります。また、抽選日である6月12日の午前6:00時点で、口座内に必要十分な買付余力(為替変動リスク用の掛目1.05倍を含む)がなければ抽選対象外となるため、事前の資金入金を忘れないようにしましょう。

SBI証券は外貨決済メイン、申込期限が早い点に注意

  • 申込期間: 2026年6月5日〜6月11日(木)10:59
  • 決済方法: 米ドル(外貨決済のみ)

SBI証券は米ドルでの外貨決済に限定されています。すでに米ドルを保有している方にとっては有利ですが、円貨から両替する場合は為替手数料を考慮する必要があります。また、申込期限が楽天証券よりも早く、木曜日の午前中に締め切られる点に十分注意してください。

みずほ証券・moomoo証券の動向

みずほ証券はネットだけでなく対面での営業網を活かし、富裕層などの巨大な資金需要を取り込む構えです。

また、moomoo証券はIPO前の抽選枠は持たないものの、上場日からの「24時間取引」に対応し、プレマーケットやアフターマーケットでの柔軟な取引環境を提供する予定です。上場直後の値動きを狙うアクティブトレーダーにとって有力な選択肢となります。

なぜ時価総額2兆ドル?天文学的バリュエーションの背景

SpaceXの予想時価総額は約2兆ドルにも上りますが、実は同社の2025年通期の最終利益は49.4億ドルの巨額の「赤字」です。売上高から算出される株価売上高倍率(P/Sレシオ)は約107倍と、現在の収益力からは説明がつかない異常な水準に達しています。

では、なぜ市場はこれほどの高い評価を与えているのでしょうか。そこには2つの巨大な成長エンジンが存在します。

超高収益を生むキャッシュマシン「Starlink」

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一つ目の柱は、衛星インターネット事業であるStarlink(スターリンク)です。Starlinkの登録ユーザー数は1,030万を超え、驚異的なペースで普及しています。

通信インフラ事業でありながら営業利益率は39%と非常に高く、限界費用がゼロに近づくネットワーク効果により、将来的な超高収益事業として投資家の期待を一身に集めています。

ロケット企業から「世界のAIインフラ」への劇的な転換

二つ目の、そして現在最も市場が熱視線を送っている柱が、AIコンピュート・インフラストラクチャへの参入です。

SpaceXはIPO直前になり、テックジャイアントとの超大型契約を次々と発表しました。

  • Googleとのクラウド契約: 11万個のGPUリソースを提供し、毎月約9.2億ドルの利用料を獲得。
  • Anthropicとのスーパーコンピュータ専有契約: スーパーコンピュータ「Colossus 1」を貸し出し、毎月12.5億ドルの対価を獲得。

これにより、SpaceXには年間約250億ドル(約4兆円)という巨大な安定収入が約束されました。イーロン・マスク氏のAI企業「xAI」との統合や、Teslaの大規模蓄電システム「Megapack」の導入など、マスク氏が持つエコシステムを総動員し、SpaceXは生成AI時代の「究極のインフラ提供者」へと変貌を遂げています。

投資家が知っておくべきIPO後のリスクと展望

SpaceX株への投資を検討する際、熱狂の裏に潜むリスクも冷静に把握しておく必要があります。

S&P 500指数への採用見送りによる株価の不安定さ

米国株式市場において、株価の安定をもたらす強力な要因が「S&P 500」などの主要インデックスへの採用です。インデックスに組み入れられれば、ETFなどを通じて自動的に巨額の買い需要が発生します。

しかし、S&P 500への採用には「連続した四半期黒字」という厳しい条件があり、巨額のAI投資によって赤字を出しているSpaceXは、当面の間この基準を満たすことができません。そのため、パッシブファンドからの資金流入が見込めず、上場後の株価は個人投資家の熱狂やモメンタムに大きく左右される「ボラティリティの激しい展開」が予想されます。

初期投資家や従業員による売り圧力

報道によると、SpaceXの内部従業員や初期の投資家の間では、上場による利益確定(株式の売却)に関する議論が活発化していると言われています。取引開始直後に大量の売り注文が出る可能性があり、初値で飛びつく際には価格の急落リスクに警戒が必要です。

まとめ:SpaceXのIPOに参加するべきか?

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SpaceXのIPOは、間違いなく金融史に名を刻む歴史的なイベントです。通信インフラとAIインフラの覇権を握るポテンシャルは計り知れず、長期的には非常に魅力的な投資対象と言えます。

一方で、短期的な株価の乱高下や、為替変動リスク(円高になれば円ベースの資産価値が目減りする)といった懸念材料も存在します。

今週金曜日の抽選に向けてブックビルディングに参加する方は、各証券会社のルールと資金管理の条件をしっかり確認し、ご自身の投資戦略とリスク許容度に合わせた判断を行いましょう。世界が注目するこの巨大なIPOの行方から目が離せません。

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