Bambu Lab P2S 発売!大人気3DプリンターP1Sからの進化点を徹底解説【レビュー・比較】

Bambu Lab P2S 発売!大人気3DプリンターP1Sからの進化点を徹底解説【レビュー・比較】

2025年10月19日

ついに、大人気3DプリンターメーカーBambu Labから待望の新型モデル「P2S」が発売されました!

ベストセラーとなった「P1S」の後継機として、多くのユーザーが注目していたこの新モデル。単なるマイナーアップデートではなく、上位機種の頭脳を移植した「包括的な再設計」と言えるほどの進化を遂げています。

この記事では、Bambu Lab P2SがP1Sからどのように進化したのか、主要なアップグレードポイント、ライバル機種との比較、そして日本での価格まで、誰にでも分かりやすく徹底解説します。

P1SからP2Sへ、何が変わった?主要アップグレード5選

P2Sは、P1Sの堅牢な筐体や高速なCoreXY機構といった優れた基本性能はそのままに、ユーザーの使い勝手(QOL)と信頼性を劇的に向上させる重要なアップグレードが多数施されています。

1. 操作性が劇的向上!フルカラータッチスクリーン

P1Sの物理ボタンと小さな液晶画面は、多くのユーザーが不満点として挙げていました。

P2Sでは、これが5インチのフルカラータッチスクリーンに刷新!スマートフォンを操作するような直感的でスムーズな操作感を実現し、プリンターの使いやすさを根本から変えました。

  • P1S: 物理ボタンとモノクロ液晶
  • P2S: 5インチ 854x480 フルカラータッチスクリーン

2. 信頼性とメンテナンス性の進化:新エクストルーダー&ホットエンド

印刷品質の心臓部である押出機も大幅にパワーアップしました。

  • DynaSenseサーボエクストルーダー: 押出力を70%向上させ、フィラメントの詰まりや削れをリアルタイムで検知。印刷の失敗を未然に防ぎます。
  • クイックスワップホットエンド: P1Sでは手間だったノズル交換が、工具不要のワンクリップでわずか30秒で完了。メンテナンス性が劇的に改善されました。
  • 標準で硬化鋼ノズル: 箱から出してすぐにカーボンファイバーのような研磨性の高いフィラメントが使用可能です。

3. AIが印刷を見守る!インテリジェント機能

これまで上位機種のX1シリーズにしかなかったAIによるエラー検出機能を搭載。内蔵の高性能カメラとNPU(AI用プロセッサ)が、印刷中の「スパゲッティ」と呼ばれる失敗や、造形プレート上の異物を自動で検知し、無駄な印刷をストップしてくれます。

4. PLAもABSもドアを閉めたまま!アダプティブエアフロー

P1SではPLAを印刷する際に、熱暴走を防ぐためにチャンバーのドアを開けておく必要がありました。P2Sは新開発の「アダプティブエアフローシステム」を搭載。フィラメントの種類に応じてチャンバー内の温度を自動で最適化し、すべての材料でドアを閉めたまま安定した印刷が可能になりました。活性炭フィルターも内蔵し、気になる臭いやVOC(揮発性有機化合物)も低減します.

5. 細かいけど嬉しい改善点

ユーザーの声に応え、細かな使い勝手も向上しています。

  • 接続性: MicroSDカードから汎用性の高いUSB-Aポートに変更。Wi-Fiも高速な5GHz帯に対応。
  • ストレージ: 内蔵ストレージが4GBから8GBに倍増。
  • デザイン: 本体側面に持ち手が追加され、移動が容易に。底面がフラットになり、掃除もしやすくなりました。

ライバル機種との比較 (Prusa MK4, Creality K1)

P2Sは中価格帯市場で非常に競争力のあるモデルです。

機能Bambu Lab P2SPrusa MK4Creality K1
モーションシステムCoreXYベッドスリンガーCoreXY
エコシステムクローズドソースオープンソースクローズドソース
特徴AI、多色印刷(AMS)優れたサポート、改造文化コストパフォーマンス
ターゲットプラグアンドプレイを求めるユーザー自身で改造や修理を楽しみたいユーザー低価格で高速機を始めたいユーザー

P2Sの強みは、ハードウェアとソフトウェアが完璧に統合された「ただ、うまくいく」というシームレスな体験です。初心者でも箱から出してすぐに高品質な印刷を楽しめます。

P1Sユーザーは買い換えるべき?

結論から言うと、公式のアップグレードキットはありません。 P2Sはフレームやメインボードといった根本的な部分が異なるため、部品交換でのアップグレードは不可能です。

P1Sの操作性やノズル交換の手間、AI機能がない点に大きな不満を感じているなら、買い替えは満足度を大幅に向上させる価値ある投資になるでしょう。しかし、現状のP1Sに満足している場合は、急いで買い替える必要はありません。

日本での価格と購入方法

日本国内では、正規代理店のサンステラなどを通じて購入できます。

  • P2S 本体: 109,000円 (税込)
  • P2S Combo (AMS 2 Pro付属): 148,000円 (税込) ※多色印刷ユニット付き

※価格は2025年10月時点のものです。最新情報は各販売店のウェブサイトをご確認ください。

※2025/10/15時点

まとめ:Bambu Lab P2Sは新たな「万人におすすめできる一台」

Bambu Lab P2Sは、大成功を収めたP1Sの信頼性を引き継ぎつつ、ユーザーが感じていた不満点を的確に解消し、上位機種のインテリジェンスを搭載した、まさに「正統進化」モデルです。

  • 初心者の方: 難しい設定なしで高品質な3Dプリントを始めたいなら、間違いなくベストな選択肢です。
  • P1Sユーザーの方: 操作性やメンテナンス性に不満があるなら、買い替えで得られる体験の向上は絶大です。
  • プロ・業務用途の方: AIによる失敗検出と高い信頼性は、時間と材料のロスを減らし、生産性を高める強力なツールとなります。

その価格帯でこれほど完成度が高く、機能が豊富なプリンターは他にありません。P2Sは、中価格帯3Dプリンターの新たなベンチマークを打ち立てたと言えるでしょう。

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