「写真のこの部分だけ消したい…」
「画像の雰囲気をガラッと変えたいけど、ソフトの使い方が難しい…」
そんな悩みを解決する、まるで魔法のようなAIが登場しました。その名も「Qwen-Image-Edit」
今回は、テキスト(文字)で指示するだけで、誰でもプロ級の画像編集ができてしまうこの最新AIについて、使い方から他のツールとの違いまで、分かりやすく解説していきます!
Qwen-Image-Editって何?

Qwen-Image-Editは、ECサイト大手のアリババが開発した、テキスト指示だけで画像を編集できる革新的なAIモデルです。
最大の特徴は、単に画像を新しく作るだけでなく、今ある画像の一部だけを、非常に高い精度で修正・変更できること。しかも、その多くが無料で利用でき、商用利用も可能なオープンソースとして公開されているため、世界中の開発者やクリエイターから注目を集めています。
Qwen-Image-Editのここがスゴい!主な機能3選
Qwen-Image-Editには大きく分けて2つの編集モードと、特筆すべきテキスト編集機能があります。
1. 画像の「意味」を理解して大胆チェンジ!【セマンティック編集】
これは、画像のメインとなる被写体はそのままに、背景やスタイル、役割といったコンセプトを大きく変更するモードです。
- キャラクターデザイン: 同じキャラクターを「シェフ」や「ギタリスト」など、様々な姿に変身させる。
- スタイル変換: 人物の写真を「ジブリ風」や「3Dカートゥーン風」に一瞬で変更する。
- アングル変更: オブジェクトを回転させて、見えなかったはずの裏側をリアルに描き出す。

2. "ここだけ"を精密修正!【アピアランス編集】
こちらは、画像全体に影響を与えず、狙った一部分だけをピンポイントで修正するモードです。
- 要素の追加・削除: 風景写真に看板を追加したり、人物写真の不要な髪の毛をきれいに消したりする。
- 色の変更: 服の色を変えたり、文字の一部分だけを違う色にしたりする。
- 背景の差し替え: 人物を切り抜くことなく、背景だけを別の風景にシームレスに変更する。

3. 画像の中の文字を自由自在に!【テキスト編集】
Qwen-Image-Editが特に優れているのが、画像内の文字を違和感なく編集できる機能です。英語と中国語に対応しており、元のフォントやスタイルを保ったまま、新しいテキストに入れ替えることができます。これは他のAIではなかなか難しい、驚きの機能です。

どうやって使えばいいの?始め方ガイド
専門的な知識は一切不要です。一番簡単なのは、公式サイトから直接使う方法です。
- 公式サイト chat.qwen.ai にアクセスします。
- 機能の中から「Image Editing」を選択します。
- 編集したい画像をアップロードします。
- テキストボックスに、日本語でOKなので「猫を犬に変えてください」「背景を宇宙にしてください」のように、やってほしいことを入力します。
たったこれだけで、AIがあなたの指示を理解して画像を編集してくれます。
他のAIと何が違うの?
機能 | Qwen-Image-Edit | DALL-E 3 (ChatGPT) | Adobe Firefly (Photoshop) |
---|---|---|---|
編集方法 | テキストで全体に指示 | 範囲を選択して再生成 | 範囲を選択して再生成 |
得意なこと | ピンポイントの修正、テキスト編集 | 対話しながらの画像生成 | プロの制作ツールとの連携 |
手軽さ | ◎ 無料Webサイト | 〇 ChatGPT有料プラン | △ Photoshop等の契約が必要 |
ライセンス | オープンソース(商用可) | 独自ライセンス | 独自ライセンス |
簡単に言うと、Qwen-Image-Editは「既存の画像を修正・微調整する」のが非常に得意なAIと言えます。
メリット・デメリットまとめ

◎ メリット
- 自然な言葉(日本語OK)で直感的に操作できる。
- 画像の一部だけを狙って高精度に編集できる。
- 画像内のテキスト編集能力が非常に高い。
- 無料で始められて、商用利用も可能。
△ デメリット
- 細かい修正を指示すると、ディテールが少しぼやけることがある。
- テキスト編集はまだ英語と中国語のみの対応。
- 「ここを編集して」とマウスで範囲指定する機能はない(今後のアップデートに期待)。
まとめ:Qwen-Image-Editはこんな人におすすめ!
Qwen-Image-Editは、AIによる画像編集の可能性を大きく広げるツールです。
- ブログやSNSの画像をちょっと良くしたい人
- ECサイトの商品画像のバリエーションを作りたい人
- 広告バナーのテキストを素早く修正したいマーケター
- 複雑な編集ソフトなしでクリエイティブな表現をしたい人
このような方々にとって、強力な味方になることは間違いありません。
AI技術の進化は日進月歩です。ぜひ一度、この未来の編集ツールを試してみてはいかがでしょうか?