2026年4月、中東情勢の激化により事実上の閉鎖状態に陥った「世界の動脈」ホルムズ海峡。多くの商船が足止めを食らう中、出光興産のタンカー「出光丸」がイラン当局との調整を経て無事に通過したニュースは、世界に大きな衝撃を与えました。 なぜ、出光だけがこの極限状態を突破できたのでしょうか。そこには、単なるリスクマネジメントの枠組みを超えた、70年以上にわたる「信頼資本」と独自の経営哲学がありました。 信頼の原点「日章丸事件」という歴史的資産 出光興産とイランの絆を語る上で、1953年の 日章丸事件 は避けて通れ ...